プラント解体で発生するコンクリート廃材の処理方法

プラント解体では、建屋の基礎や土間、機械基礎、ピット、タンク周辺の防液堤などから、コンクリートの破片や塊がまとまった量で発生することがあります。これらのコンクリート廃材は、適切に分別・破砕すれば再資源化できる一方で、油分や薬品、重金属、アスベスト含有建材などが混在している場合には、性状に応じた慎重な処理が必要です。ここでは、プラント解体で発生するコンクリート廃材の解体処理と廃棄方法についてまとめました。

目次

プラント解体で発生するコンクリート廃材の分類

プラント解体で発生するコンクリート廃材は、法令上の分類名ではありませんが、処理上は「塊状のコンクリートがら」と「切断・はつり時に発生する粉じんや泥状物」に分けて確認すると整理しやすくなります。コンクリートがらは、建屋基礎や機械基礎、床スラブ、擁壁、防液堤などを解体した際に発生する塊状の廃材で、鉄筋や金属部材を取り除いたうえで破砕処理を行うことで、再生砕石や路盤材などとして再利用されます。

一方、コンクリートを切断・はつり・破砕する際に発生する粉じんや、散水・洗浄などで生じる泥状物は、現場周辺への飛散や排水への混入に注意が必要です。特に、化学プラントや製造工場では、床面やピット、排水設備まわりに油分・薬品・有害物質が付着していることもあるため、発生場所や付着物の有無を確認したうえで分別することが重要です

プラント解体におけるコンクリート廃材の解体作業

プラント解体におけるコンクリート廃材の解体作業では、建物そのものだけでなく、重量設備を支えていた基礎やアンカー、配管・タンクまわりのコンクリート構造物まで対象になることがあります。解体現場では、振動・騒音・粉じんの発生を抑えながら、設備や埋設物の位置を確認して作業を進めることが求められます。

解体されたコンクリートは、鉄筋や金属くず、混入物を分別したうえで、必要に応じて小割り・破砕され、リサイクル処理施設へ運ばれます。プラントによっては、コンクリート表面に油分や化学物質が付着している場合もあるため、搬出前の性状確認や、汚染が疑われる部分の切り分けが重要です。

また、粉じんの飛散を防ぐために、解体現場では散水や集じん、養生などの対策を行います。稼働中の隣接設備がある工場や、周辺に住宅・道路・水路がある現場では、飛散防止と周辺環境への配慮を徹底する必要があります。

プラント解体で発生したコンクリート廃材の処理方法

コンクリート廃材の処理方法には、再資源化を前提としたリサイクル処理と、再利用が難しい場合の最終処分があります

リサイクル処理では、破砕されたコンクリート廃材を再生砕石や路盤材などとして再利用します。プラント解体では、基礎や土間などからコンクリート廃材がまとまった量で発生することがあるため、現場での分別精度を高めることで、廃棄量の削減や処分コストの抑制につながります。

一方、油分・薬品・有害物質の付着が疑われるコンクリートや、土砂・汚泥・異物が多く混入した廃材は、通常の再資源化ルートに乗せられない場合があります。その場合は、廃材の性状に応じて適切な処理施設へ搬入し、必要に応じて最終処分場等で処理されます。

焼却処分ではなく分別・前処理が重要

コンクリート廃材そのものは不燃性であり、基本的に焼却処分の対象にはなりません。ただし、プラント解体では、コンクリートに樹脂、断熱材、塗膜、油分、薬品、配管残渣などが混在している場合があり、コンクリートとそれ以外の廃棄物を適切に分けることが処理方法の判断に直結します

有機物や可燃性の付着物がある場合は、対象物を分別し、性状に応じた焼却処理や無害化処理が必要になることがあります。特に、化学プラントや焼却炉、発電設備、製造ラインの撤去では、事前調査によって有害物質の有無を確認し、コンクリート廃材と難処理廃棄物を混在させない管理が求められます。

プラント解体に求められる技術はさまざま

プラント解体はただ壊すだけではありません。難処理廃棄物の適正な処理が求められる化学・電子機器製造プラントや、火気を扱わない解体方法が求められる火力発電プラント、環境問題への対応でリユースやリサイクルを求められる太陽光・風力発電プラントなど、プラント別に求められる専門性や技術があります

以下のページでは、安全に産業廃棄物の処理ができる専門性の高いプラント解体業者をプラント別にご紹介します。

プラント解体に関わる法規制と安全管理

日本では、コンクリート廃材の処理に関しても、廃棄物処理法に基づいた適切な分別・保管・運搬・処理が求められます。また、一定規模以上の対象工事では、建設リサイクル法に基づく分別解体や再資源化等も必要になります。プラント解体では、建物解体に伴う廃材だけでなく、設備撤去に伴う金属くず、廃油、汚泥、薬品、アスベスト、PCBなどが同時に発生することもあるため、廃棄物ごとの管理区分を明確にすることが重要です。

さらに、基礎や土間を撤去する際には、粉じん・騒音・振動への対策に加え、必要に応じて土壌汚染や地下埋設物の確認も行います。作業員の安全を確保し、近隣や周辺環境への影響を抑えるためにも、事前調査から分別計画、搬出管理、処理先の確認まで一貫して対応できる業者を選ぶことが大切です。

まとめ

プラント解体で発生するコンクリート廃材は、基礎や土間、設備まわりからまとまった量で発生することがあるため、再資源化を前提にしながら、付着物や混入物の有無を確認して適切に処理することが重要です。特に、化学物質や油分、有害物質を扱っていたプラントでは、一般的な建物解体よりも慎重な分別と性状確認が求められます。

コンクリート廃材の処理を適切に進めるには、単に解体するだけでなく、現場調査、分別、粉じん対策、再資源化、最終処分までを見据えた計画が必要です。プラントの種類や発生する産業廃棄物に応じて、専門性のある解体業者へ相談しましょう。

安全に産廃処理ができる
専門性の高いプラント解体業者
3選

専門性の高い解体業者に依頼すべき代表的なプラントとして、難処理廃棄物を多く含む化学薬品を扱うプラントと、火気による大事故が懸念される火力発電プラント、そして環境問題への対応でリユースやリサイクルを求められる太陽光・風力発電プラントの3つが挙げられます。

ここではそれぞれのプラント解体に優れた技術を持つ、おすすめの解体業者をご紹介します。

化学・電子機器製造
プラントなら
難処理廃棄物の処理に対応
クレハ環境
クレハ環境
引用元:クレハ環境公式HP
https://b38mwau6.lp-essence.com
クレハ環境が
おすすめの理由
  • PFAS、ハロゲン、ダイオキシンなどの難処理廃棄物を適切に焼却処理できる
  • 土壌汚染調査から申請書類作成までワンストップで実施できるためコストを抑えられる
天然ガス、石油などの
火力発電プラントなら
火気厳禁の現場にも対応
ベステラ
ベステラ
引用元:ベステラ公式HP
https://www.besterra.co.jp/
ベステラが
おすすめの理由
  • 独自の無火気工法により出火リスクを抑えた解体処理ができる
  • 遠隔操作可能な解体ロボットで、高所作業によるリスクを低減できる
太陽光・風力発電
プラントなら
環境負荷の低減に対応
SMART
SMART
引用元:SMART公式HP
https://smart.jpn.com/
SMARTが
おすすめの理由
  • 解体後の太陽光パネルや風力発電設備をリユースでき、廃棄コストと環境負荷を抑えられる
  • 独自の中古売買ネットワークを持ち、スクラップや遊休設備を買い取って工事費に還元できる